える

第9地区のえるのネタバレレビュー・内容・結末

第9地区(2009年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

これもずっと観たかったのをようやく鑑賞したやつ

終始クズ人間しかいなくてエイリアンに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。ただ、主人公の立場と心情もわかるし、実際同じ場面に直面したら同じ行動をとる人もいっぱいいるだろうけど、エイリアンが良い奴だっただけに、対比でクソ野郎度は増してた。

最初は平和的な姿勢で様子をうかがいつつも自分達の方が立場が上でいけると分かるやいなや圧力で管理して隔離して搾取できるとこだけ搾取して後は知らん顔するの、現代の地球上に規模の大小あれど山ほど存在してると思う。エイリアン助かって良かったね、で終わってはいけない。

結局3年後にエイリアンは戻って来て、主人公は人間に戻れるのか、はたまた主人公は人間に戻る選択をするのか、その先を想像させる終わり方は良かったと思う。人類は、奴らを追い出したぞ!ぐらいに喜んでいたが、普通に考えてあれだけの科学力を持つエイリアンを20年も迫害しておいて、エイリアンを母星に帰してしまったら地球への報復全面戦争不可避で人類滅亡一直線なんだが…僕なら怖くて夜も眠れない。

総じて、観終わってスッキリするとかハッピーになるような映画じゃないが、観た方が良い映画ではあると言える。
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