MakiMinami

第9地区のMakiMinamiのレビュー・感想・評価

第9地区(2009年製作の映画)
4.2
監督ニール・カンプは、
南アフリカ共和国
ヨハネスブルク出身でカナダ在住。
映画監督、脚本家、
CMディレクター。
代表作は、チャッピー、エリジウム。

監督は、エイリアン5の脚本を手掛けることになっていて、新展開を企画していたが、中止となってしまった。
そこで、シガニーウィーバーへ脚本を送り、ショートフィルムを作った。
youtubeで見られますが、

題名は「Rakka」

20分のショートストーリーですが、
トカゲ宇宙人がリアルで気持ち悪い。

格差社会や未だに収まらぬ人種差別。
監督は、出身地ヨハネスブルクを
題材にチャッピー、エリジウム、
第9地区を描いたようだ。

映画館で見たときは、
今一つストーリーが
見えない部分があったが、
hulu吹き替え版で見て、
人間のおぞましさがより
はっきり見えてきた。

欲にまみれ、
恐怖や不安を暴力に変えていく、
愚かな人間たち。

人類は、知能が低く、
目の前の利益のみに争いを繰り返す。

まだまだ未熟な人類。

東日本大震災の時に、
譲り合い、パニックせず、
強奪をせず、家族を恋人、
友人を思い、帰宅する人々のために、
トイレを解放し、飲み物を提供した、
企業やお店。

最近見た、新感染やこうした
パニック要素のある映画を見ると
日本ではあり得ないなーと思う。
ゴジラでも並んで避難していたのが、
あり得るなーと感じた。
子供の頃からの
避難訓練の賜物ですね。

話しがそれましたが、
第9地区の見所は人間のおぞましさ。
人種差別の恐ろしさ。
宇宙船やロボットが良くできている。
ホコリっぽいスラムの映像で、
リアル感がある。

映画化に取り組んでいる
the gone worldが
日本で上映されるのか?
楽しみである。

人として、襟を正して、
第9地区で、
愚かな人間たちを見てみよう。
MakiMinami

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