RIO

放浪の画家 ピロスマニのRIOのレビュー・感想・評価

放浪の画家 ピロスマニ(1969年製作の映画)
4.0
全てのシーンが絵画
審美眼!大作ですね

キリストがエルサレムに来た話から
始まる

グルジアの街の人達がのびのびとしてる
伝統的な生き方そして芸術的
自然も街も端から端まで堪能する

お買い物に来たおばあちゃんの佇まいも
ツケにしたがる所も可愛い
店の扉の向こうを横切る牛
葡萄畑
建物のエッジを効かせた
街角の撮り方がアート

画家ニコ・ピロスマニ
ニカラは伯爵の異名を持つ

風に身を任せて絵を描いている
絵筆を片手に放浪の生活
聖ギオルギの命じるままに
描いて生きる

夜のない昼の谷にある女王の墓に憧れて
太陽の下で生きたい
自然と聖職者を連想します
孤高の人だなぁ

グルジアはジョージアになったのですが
何となくグルジアの方がしっくりする

1862年グルジアのカヘティ地方
ミルザーニに生まれた
小さいころから絵を描くことを好き
鉄道員だったこともあって
コーカサス地方を旅をする

ペテルブルグから訪れた
若い前衛芸術家から注目されるも
「世界が俺を飲み損なって喉に
引っ掛かっている」
独学だった為に散々な目にあった

グルジアの原野を独りで行く
始めと終わりでかかるオルガンが刺さって凄かった

素晴らしい作品
RIO

RIO