すごかった。記録映像として出来すぎてるだろと思うほど鋭いシーンの連続で、これは奇跡的だと思った。
明らかに社会規範に反した行為を行なってしまった団体であっても、ある種の救済としてそこにすがってしまう、その気持ちは正直言うと理解できる。
また、見るものの視点によって、善か悪かの見え方は簡単に逆転してしまうし、相互理解を許さない深い溝がその間には存在するという状態はとても普遍的なことだと思う。
以上のようなテーマ性を扱う上で、ごく普通の青年という出立の荒木浩さんを被写体に選択していることは、ものすごく効果的であるなと思った。ラストシーンは凄まじかった。
