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新・猿の惑星のswansongのレビュー・感想・評価

新・猿の惑星(1971年製作の映画)
4.1

「お見事!」

観るたびにそう叫びたくなります。(笑)

予算は、 ない。
ストーリーは前作で完結してる。
だいいち映画の"舞台"そのものが、もはや存在しない。
それでもヒットする続編を作ってくれ。

この恐ろしくハードルの高い要求に完璧に応えてみせた脚本家ポール・デーンに拍手!

画ヅラもカメラワークも音楽もグッと70年代ぽくなったシリーズ第3作。
もはやいつどこでハリー・キャラハン刑事が颯爽と現れてもおかしくない空気感ですね。(笑)

「ピラニア」「燃える昆虫軍団」のブラッフォード・ディルマン、
「スタートレックⅡ カーンの逆襲」のリカルド・モンタルバン、
前作とはガラリと役柄が変わったナタリー・トランディ、
そしてシリーズ復帰が嬉しいロディ・マクドウォールなど、
"好き者"にはお馴染みの面々が続々と登場します。

唯一残念なのが、物語前半に登場するゴリラくんの造形のあまりのヒドさ…
これはいけません!(笑)

「THX-1138」みたいに昔の作品に後から手を加えるのには基本的に反対だけど、ここだけは 21世紀のテクノロジーを駆使してなんとかしてほしいなぁ。
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