連合国側の「ポツダム宣言」が発表されたのち、宣言を受諾し、玉音放送を日本国民が謹聴するまで、国家中枢の動きを描く。
戦争史の詳しい教材となり得ます。
終戦決断までの政府官邸、陸海軍部、その他様々な部署 立場での考え 思惑、意見の衝突など 突き詰めれば各個人の葛藤のドラマ。
後半は 一部の軍部、陸軍・近衛師団の玉音放送阻止に軸を置いて進展してゆく。
私は、終戦時、最後の最後まで陸軍の抵抗があったらしいとの認識は持っていましたが、このような動きがあったことは露知らず、驚きの内容でありました。
数多くの人物が登場し、各所での複層的な動きを スリリングにまとめてあって、結末がたとえ分かっていても 引き込まれる内容でした。