日本が無条件降伏を決定した1945年(昭和20年)8月14日の正午から、玉音放送を通じてポツダム宣言の受諾を国民に知らせる8月15日正午までの激動の24時間を描いた力作。
(1967.2時間56分)
戦争終結をめぐる阿南陸軍大臣と米内海軍大臣の対立、
阿南大の自刃、
ポツダム宣言受諾に反対しあくまで本土決戦を遂行しようとする畑中少佐ら陸軍若手将校が宮城を占拠し反乱軍として鎮圧される宮城事件などがドキュメンタリータッチで緊迫感たっぷりにが描かれる。
東宝の創立35周年記念作でもあり、三船敏郎、笠智衆、宮口精二、山村聰、志村喬、高橋悦史、黒沢年男、加山雄三、新珠三千代、島田正吾ら、映画・演劇界のそうそうたるスターが出演している。
原作は、 初版刊行時大宅壮一編のクレジットで発売されたが、後に半藤一利名義で再版された。
岡本喜八監督は、東宝の方針で自由に作れなかった大作主義の本作が不満だったため、同じく反戦がテーマでも、本来の軽妙な持ち味を活かした「肉弾」を後に作っている。
でも、私は、この作品の方を評価する。