すみ

弓のすみのネタバレレビュー・内容・結末

(2005年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

わりと好き。
ヒロインがひたすらに良い。こういう人のことを魔性って言うんじゃないでしょうか、、
化粧っ気もなく、口もきかないのになんでこんなに色っぽいんじゃ、、
映像全体もフィルムカメラで撮ったみたいなレトロな色合いで素敵だった〜
あとあとキャッチコピーがすごい好き。「老人は少女に永遠の夢を見た」って綺麗でぴったりな言葉だな〜
そうなんだよおじいさんは女の子を結婚相手にすることこそ望んでたけれど性的対象として見ていたかと言うとそうじゃないと思うんだ。綺麗で、口もきけない女の子のこと、自分だけの宝物みたいに大切にしてたんだと思うの。
だから女の子が自分のものじゃなくなっちゃうのがどうしようもなく悲しくて仕方なかったんだろうなあ〜
わたしは結婚式のあとに海に飛び込んだシーンはすごく好きで、言葉もなかったから推測しかないんだけれど、自分は女の子に夢を見せてもらったんだから今度は自分が女の子を自由にしてあげようって思ったんじゃないかなって思うんだ。能天気すぎる解釈かもしれないけど。
女の子は女の子で、船の外の世界のことなんて知らないから、おじいさんが死んじゃうくらいなら自由なんて要らないやって思っちゃんだろうなあ〜
だって自由が何かなんて知らないんだもん。天秤にかけてもその重みがわからないんだから仕方ない。
てなわけでわりと好きでした。空気感が自分に馴染んだ。
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