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ギャラクシー・クエストのあのレビュー・感想・評価

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)
5.0
大好き!
かつては人気を博したSFのテレビドラマで幾年月経ってもファンは多いけど、中の人達はサインスターとしてしか活躍出来ていない低迷状態の最中で、ドラマを本物だと信じ込んだ宇宙人が助けを求めてやってきた!
と、あらすじだけだと、かなり荒唐無稽な話に思えるのだけど、見始めてみれば最初から最後まで、あらゆる方向から考え尽くされた内容には感動するしかない!
というのも、あらゆる映像作品、作品に携わる演者、そして作品のファンと、全ての方面へのリスペクトに満ち溢れていて、映画好きとしては大変幸せな気持ちになれるから。
序盤は演者が自虐的なとこからスタートするので世知辛い気持ちになるのだけど、熱狂的なファンの想いによって演者達は次第に活力を取り戻し、彼等の姿を見てファンもまた自分の熱い想いを昇華させていく過程は、両者にとって凄く救いになる。
そして、そんな彼等の姿を見て、コチラも幸せな気持ちになれる。
THE夢物語な話ではあるけれど、こんなに心地よい夢を見させてくれる作品はそうそうない。
配役も本当に素晴らしく。
主演は務めてるけど、ここぞという代表作が無かったティム・アレン、『エイリアン』『ゴーストバスターズ』が有名になりすぎてたシガニー・ウィーバー、『ダイ・ハード』でのテロリストのイメージが強すぎてたアラン・リックマン、これはという代表作がまだ無かったトニー・シャルーブにサム・ロックウェル、そして本作でデビューを果たしたジャスティン・ロング、当時立ち位置は絶妙だったけど、確かな実力や個性を放つ面々が作品に華を添えて、より一層話を魅力的にしていたのは確かな訳で。
映画史に残すべき傑作だと思う!
あ