イチロヲ

部長の愛人 ピンクのストッキングのイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
新宿のアパレルメーカーに勤務する女性(水島裕子)が、上司と同僚を手玉に取りながら、独自の性生活を送っていく。キャリアウーマンの三角関係を描いている、日活ロマンポルノ。NCP製作。愛川哲也の同名コミックを原作に取っている。

妻帯者の部長(大林丈史)とは背徳的な恋愛を、同僚の青年(大塚和彦)とは瑞々しい恋愛を築き上げる。束縛を嫌う主人公が、2人との関係を両立させつつ、部長の娘(杉原光輪子)と会社の先輩(渡辺正行)を絡めた、セックス劇を展開していく。

水島裕子演じる主人公のキャラは「ピンクのカーテン」シリーズでの美保純の役柄そのまま。精神分裂症を疑うレベルの奇行を見せるが、この程度の人間関係を築いている女性はゴロゴロいるのではないかという印象。

主人公が街角のスナップショット撮影を趣味にしているので、当時の東京の風景が虚飾なしに登場する。賑やかな町並み、ファッション、ヘアスタイルなど、バブル期の日本がてんこもり。あと、渡辺正行の酔っぱらい演技があまりにも巧すぎる。
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