タイトルからてっきりヘミングウェイ原作かと思ったらさにあらず。
フランス、不況により造船会社の労働組合にて独自に「くじ引き」により人員カットを行使するが、なんと組合長自らそのくじを引き当て、合計20名が解雇されることとなる。※組合幹部はくじ引き対象とはならない特権があったにもかかわらず、それを潔しとしなかった。
年齢的に再就職は難しく、この機に乗じ妻と夫婦旅行すればと息子らから旅券をプレゼントされ元同僚らからのカンパ金も贈られる。
ところが、その夜それら現金や贈り物などを目当てにした強盗が夫婦らを襲撃する・・・・
最初のうちはテーマが分からず、終盤に入ってからようやく「罪の許し」を訴求する内容だったのかと合点。
凶悪犯罪の被害者となったが故の一時的な激情はあるものの、その後がいかにもフランスらしい「あっけらかん」とした情緒を引きずらない展開に苦笑いしてしまう。
個人的にはそれほど肯定的な気分にはなれなかったけど、一つの知見を得られた事には感謝したい。
エンドテロップにて原作はユゴーとのこと