女

櫻の園の女のレビュー・感想・評価

櫻の園(1990年製作の映画)
3.9
『櫻の園』の上演を控えた演劇部員たちの、その日のお話。
校内という“小世界”が穏やかに、けれどもきちんと描かれていて、女子校出身者(文化系部活動)の私は痺れましたよ!

最初は部員たちの話し方に高校生らしくない違和感を少し感じましたが、時代のせいかもね、その辺はすぐに馴染みまして。女子ならではの共感の多さと、騒がしいところは私の時代と変わらない。

様々なタイプの生徒がそれぞれ影響し合っていてね、みんな良い所があって、みんながお互い羨ましい。女子って欲張りで図々しいですからねぇ。
華があって瑞々しくて、ズルい生き物。女子高生って青春だねぇ、としみじみ。

「リンダリンダリンダ」がリア充高校生の部活映画だとすれば、こっちは地味だし本当に面倒くさいです。けれど部長の燻り具合と、最後の方の開けた感じは控えめだけれど見応えあって、私は好き!

ギャルにも不良にも不登校にもなれなかった人に。
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