このレビューはネタバレを含みます
なんか元気ない感じ...😞
正直なところどう判断したものか困ってしまうぐらいかなり不思議な映画なのだけれども、一番気になったのはエディ・マーフィがあんまり元気じゃなさそうなところで。
公開されたのが1987年。
興行的にはちゃんと予算を回収しているのだから問題ない。
1981年にインディージョーンズ・シリーズの「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」が公開されているから、それのパロディというか、「宝探し映画」ブームが起こっていた的なことがあったと勝手に推測すれば、シナリオ的にはこれもその一つな感じだったのかなと。
特筆するべきはきっとこの映画に出てくる人種の多様性なんじゃないかな。
「ワイルド・スピード」が登場するのが14年後の2001年と思えば、もしかしたら当時としては相当異色だったのかもとか思ったり。
冒頭のパラマウントマークに75周年とあるのだけれども、その時にパラマウントピクチャーに貢献した俳優と監督の集合写真を撮ることになったらしく、その中で黒人が自分1人と知ったエディ・マーフィは集合写真に混ざることを断ったそうだ。
「ゴールデンチャイルド」の批評の中には「パラマウントお気に入りの”Nワード”」という書かれかたをしていたらしい(というか、当人はすでに映画の批評を読まなくなっていたのにインタビュアがわざわざそのことを話してリアクションを求めるっていう、そのインタビュアもかなりどうなんだっていう感じなんだけれども。さすがに怒りを抑えられなかったのかエディ・マーフィが黒人が世界を救うという考えが白人の批評家には受け入れがたかったのかもというと、そのインタビュア、”そんなことはないんじゃないかな。みんなもっと面白いものが見られるって期待していただけだよ”って、じゃあ、なんでNワードの話をわざわざ持ち出したんだっていう...💢)
トロント映画祭りで33年ぶりにゴールデンチャイルドを演じていた人と再会したというエディ・マーフィ。実は少年を演じていたのは女性の方でもう女優はやめてメディア業に転身されていたのだけれども「6歳の時にあった時と変わらずとっても優しく接してくれた」ということでちょっとほのぼの。