日本人が自由に海外旅行に行けるようになったのは1964年。自由にといっても、年間1回限りで、持ち出せる金額にも制限があったそう。
これは1956年制作なんだから、ものすごいエンターテイメント作品だったんじゃない? 当時の日本人になった気持ちで観るとメチャメチャ楽しかったです。
舞台は19世紀で、航空機はありません。気球や汽車、船を使った移動ですが、時には象やダチョウまで。馬車ならぬダチョウ車?あれホントにあったのかな?
大英帝国の領土の広さも改めて実感しました。
日本の風景と、アメリカの先住民の扱いについてはツッコミ満載でしたが、それも含めて面白かった。
何でも買えちゃうイギリス紳士も魅力あるけど、召使いのパスパルトゥがなにげに多才でおもしろキャラでした。
パスパルトゥにフォーカスした映画を誰か作ってくれないかな。
ジュール・ヴェルヌって、ホントに夢の冒険小説家ですね。ラストのオチも良かった。あの線は重要。
『センター・オブ・ジ・アース』もまた見直したくなりました。