サメガミ

フォレスト・ガンプ/一期一会のサメガミのレビュー・感想・評価

4.8
主人公のことが好きになる映画


冗談が伝わらない、口下手で不器用だけど、何事にも真っ直ぐで邪気がない主人公に惹かれた。
愛する人が傷つけられた瞬間、理由がどうであろうと相手に飛びかかり守ってあげること。
小隊長が事業に興味を持って船を見にきてくれた瞬間、船からダイブして岸まで泳ぐこと。
お母さんが危篤と聞いた瞬間、海洋のど真ん中であるにもかかわらず船からダイブすること。
親友との約束を果たしエビ船を購入し、四苦八苦しながらエビを取り事業を行うこと。
等々。
余計なことを考えず大切な人を想う気持ちが身体を動かす原動力である主人公のようになりたいなと思った。
主人公のそんな姿は周囲の人を巻き込み、浮浪者のようだった親友、薬物まみれだった愛する人を活力みなぎる良い顔に変えていった。
いつも話し相手になってくれた愛する人、女で一つで育ててくれたお母さん、席を空けてくれた親友、
自分自身に良くしてくれた人達を心から信じ、大切にする主人公に副題の一期一会って言葉はぴったりだと思った。
勉強なんてできなくても、口下手でもいいから主人公のような優しさを持つべきだと思わせてくれた映画だった。