たいじゅ

ゴジラのたいじゅのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.7
1回目2024/05/09
全ての始まりである初代ゴジラ。やっと見ました。
子どもの頃に平成ゴジラをはじめモスラガメラに触れて育った世代としては大人になった今だからこそ見るべき作品。
最近のシン・ゴジラや-1.0もここに影響を受けてるのをひしひしと感じる。
ゴジラのテーマや各所のBGMや効果音が完成されてて、公開当時の環境を考えるほどに衝撃的な作品だったんだろうと容易に想像できる。
内容としては水爆に家をぶっ壊されて起きちゃったからとりあえず復讐しとくか。って内容でゴジラ自身のメッセージは感じなかったけど、作品自体には戦後の不安定な社会や反戦、反核の強い意志を感じる。
武力を持って制圧するのではなく、敗戦の経験をしたからこそ敗戦までの大日本的な考えを捨てることができて、まずは相手を知ろうとする。そこに解決を見出せないかを模索した上で、しゃーない無理だからオキシジェンデストロイヤーで作品として完結させたって感じかな。
オキシジェンデストロイヤー。恐ろしすぎる笑
芹沢博士の絶対の意志を見事に描き、最後には平和のために自決までするのは漢だ。眼帯厨二病マッドサイエンティストな第一印象が悪すぎる。
オキシジェンデストロイヤーの秘密を秒で話すやんwとかは思ってもいません。ゴジラに何もかもを破壊されて、それをなんとかできる手段を知ってしまったのであれば選択せざるを得ない強制トロッコ問題ですね。まずは芹沢博士に相談するべきだろうけど。

モノクロだからこその雰囲気と世界観だからこそ70年経っても色褪せない名作になってます。ただ、平成生まれには馴染みが薄いので少し物足りなさもあったり。
カラーになっていく続編でどう印象変わるのかも思いながら作品を追っていこうと思います。
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