再鑑賞。
全てのゴジラ作品の原点。当時の社会問題と国際問題となっていたビキニ環礁の核実験に着想を得て製作されたという経緯は今も尚ゴジラ映画の永遠のテーマになっていますね。
色々なエピソードはあるけれど、本多猪四郎監督が「和製キングコングを作りたかった」という言質は知らなかったです。
今観ても特撮の凄さは色褪せる事はない。まだ東宝に特殊美術のセクションが無く更には製作費も潤沢とはいえない中でミニチュアは一寸の狂いもないように作られたという。
特に銀座のシーンのミニチュアの細部までの出来は職人のそれで圧巻。
大戸島のシーンは三重県で撮影されたらしいが真夏の撮影で過酷だったよう…。
そんな製作陣の並々ならぬ職人気質と涙ぐましい努力が今や世界規模のキャラクターを産み出したと感服。
物語の方はゴジラによる破壊シーンよりもゴジラが現れ慌てふためく人々と国会での説明や議論が中心。この辺を「シン・ゴジラ」が受け継いだんだと思う。
当然なんですけど宝田明さん若いなぁ。晩年になってからのイメージが強いから、最初はホントに宝田明さん?と思ったものです。めちゃイケメンよね。
初めてHDリマスターで観ましたが映像にノイズもなく綺麗でモノクロも映えていました。4Kリマスターだともっと綺麗で鮮明なのかな?
ゴジラマーチもゴジラ襲来時の不気味な音楽は初代から迫力がありますね。
ゴジラの造形はまだ発展途上な感じですが、CGも無く特殊技術も乏しい時代に世界に日本の特撮技術を知らしめた功績と製作陣の熱量に賞賛しかない作品です。
まとめの一言
「全ての始まり」