どちべそ

ゴジラのどちべそのレビュー・感想・評価

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.5
反核のぬいぐるみ怪獣ゴジラ

記念すべきゴジラ第一作目。
もう見るだけでワクワクする。

しかし海上に姿を現したゴジラに人間は最初ペチペチ鉛玉打ってたのに最近は山手線ぶつけて爆破してくるようになったというのだからゴジラ氏におかれてはさぞ驚かれたことだろう。

初期のゴジラはなんとなく愛嬌があって可愛な。動きもよちよちしてるし。

テレビ塔にゴジラが迫ってくるシーンは大きなスクリーンに映像をうつし、それをバックに撮影されてたり、カメラワークだったりで色々工夫して撮影してるのがわかる。







以下感想というより自分用の備忘録↓


とはいえ最初はほとんどゴジラは姿を見せない。
足音や轟音と言った「いる」という気配だけの演出がかえって存在感を増している。いると言う気配だけっていうのはジョーズっぽい。ジョーズよりゴジラの方がずっと先輩だけど。

このゴジラを見返すとハリウッド版のゴジラは一作目へのリスペクトが全く持ってなかったと言うわけじゃなかったのかなぁなんて思う。しかし評価は覆らないが。

色々と言いたいことがあるんだけど、まずあの独特のゴジラの鳴き声。
このゴジラの鳴き声大好きで、どうやって作ってたのか気になったので例の光る箱で調べて見たところ、
あれはコントラバスの音やなにかの生き物の声を合成して作られたとのことで、実はもう再現できないとのこと。
私が昔テレビで特集を見た時は、確かゾウの鳴き声が入っていたとか。
アナログの時代だからこそ作り得た音というのは「ラヂオの時間」で音響係のおじいちゃんを思い出すな。

それと、もはや戦後ではない時代に作られたとはいえ、劇中の音楽はなんとなく戦時中を引きずっているような感じがする。

現代で言えばゴジラあるところには自衛隊もあるが、調べたら自衛隊発足とゴジラの出現は同じ時期なんだな。発足時からの因縁。昂る。それと、第五福竜丸事件もゴジラ公開の少し前に起こったということは、ヒットの理由もなんとなくわかるような気がする。

この作品はただ見るより自分で色々調べながらみた方が楽しいな。
どちべそ

どちべそ