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カリスマのUのネタバレレビュー・内容・結末

カリスマ(1999年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

観終わった直後はマジでわからんな...という感情だったけど、たくさん考察見たらちょっとまとまってきたかもしれない。

まずは、カリスマに理想を見出した人、利益を見出した人、破滅を見出した人、の三つ巴の争いのようなものに対して、主人公が出した答えが「何もない」なの面白い。

「カリスマ」っていう名前の、ただ単に「生きるために回りに毒素を撒く『生態』を持つ」ってだけの木に何かを見出した人たちは、すでにカリスマの回りの木と同じなんだな〜毒されている...。

サラッと人が死んだり撃たれたりするのがめっちゃいいな〜殺された人の気持ち(?)になりやすいし、木の陰から覗き見してるみたいな臨場感がある。

そういうシーンじゃなくても、覗き見してるみたいな気持ちになれるシーンがたくさんあって、自分の家にいるのわかってるのに精神だけ画面の中に引っ張り込まれる感じだった。精神破壊というより精神テロ/侵略されてる感じ。

ナチュラルに少し狂った人しかいないのがいちばん怖い、ポップな表現だけど「ツッコミ不在の恐怖」という状況に近いのかもしれない。

物語に意味はなくて全部比喩、と捉えてもいいんだろうか...。
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