ぼっちザうぉっちゃー

カリスマのぼっちザうぉっちゃーのネタバレレビュー・内容・結末

カリスマ(1999年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと理解が追い付かなかった。

主人公と同じ目線で、怪しげな森に迷い込んで新しく触れた価値観の間で信条、心情揺れ動く感覚でふらふら追ってたら、知らぬ間に一人になってて迷子。みたいな不安が残った。

生きようとする力と殺す力。同じ意味の摂理の中で、一本のカリスマを巡って争っていたのがフリみたいなもので、結局主人公が辿り着いた、生かすも殺すもあるがままであるという状態が一番剣呑な価値観だったのでは。という感じで解釈した。

それが、最初はすべてを救おうとしていた男が生への執着をなくしていったと見たりするのかとか、キノコ食べて頭狂って淡々と人の頭ハンマーで潰すのなんだったのとか(一発ぐしゃッじゃなく複数発ごんッて振り下ろすのがめちゃ怖い、あと黙って刀ゆっくり刺してくるのやめてほしい)、最後街にまで広がった火の手はなんだったのとか。
あらためてわっけ分かんないねぇ。

ロングショットか超ロングショット、ミディアムロングショットと空間的にも時間的にも長いいやぁなショットが続くと思ったら急に短いクローズアップ連続させたり、ずっと居心地が悪い。
気持ちのいい画は一つもないのになぜかどうしてもじめっとした不気味な雰囲気に惹かれてしまう。

音楽も、恐怖煽る唸りみたいなやつ迫ってくるのもあれば、ケルトっぽい踊るみたいなのもあったりで薄気味悪い。