マーくんパパ

チ・ン・ピ・ラのマーくんパパのネタバレレビュー・内容・結末

チ・ン・ピ・ラ(1984年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

『竜二』と同じ金子正二原作の裏社会末端はぐれ者の物語。若さの盛りを過ぎたチンピラ2人、プロのヤクザに今更なる気もない道っちゃんと今でも憧れを持つ洋一。仕掛けが2つ、1つは冒頭の銃撃を装ったクラブショー、客の誰もがチンピラ通しの揉め事で撃ち殺されたと思いきやコレもエンタメショーだったというのが伏線。兄貴分ヤクザ大谷が組から預かっていた大量のシャブを道夫がノミ行為で大穴開けた代償に売り払い失踪したからプロヤクザは大激怒、包囲網の中洋一は道っちゃんを渋谷東急デパート屋上で見つけ逃そうとしたが待ち構えていた組の人間に2人とも射殺される…。なんともやり切れないよくある末路でジ・エンドと思いきや『スティング』のような結末の青春映画に昇華してジ・エンドでした。