アッバス・キアロスタミ監督作品。
面白い！
勉強なんて目もくれないサッカー少年が、テヘランで行われるサッカーの試合を観戦しようと奔走する話。
彼は学校をさぼり、宿題をやらないから落ちこぼれだと親や先生に言われる。けれどテヘランに行くまでの旅費を、算数をつかい見積もったり、稼ぐために（悪）知恵を働かせたり、交渉したりするんだから、人として生きる術を身につけていると思うのである。
ただチケットが彼の目の前で売り切れてから計画が綻ぶ。
彼は帰路に着けたの？試験は？写真を待つ彼らへの言い訳は？そして友達に対して試合の感想をどう言うの？
キアロスタミ監督の作品は、終盤にどんでん返しがあって突如終わり、出来事が回収されないまま放置される。そこが面白いところだし、それによって鑑賞者の想像力を掻き立てる。
カメラに現れる子どもたちは生き生きとしているし、もっとキアロスタミ監督作品みます。
