トラベラーの作品情報・感想・評価

トラベラー1974年製作の映画)

MOSSAFER

製作国:

上映時間:72分

ジャンル:

3.9

「トラベラー」に投稿された感想・評価

鹿野

鹿野の感想・評価

3.0
はまらんかった
サッカーを差し出してサッカーを観るというのは成り立たんだろというかんじがした
悪ガキが走りまくるのはいい
mzk

mzkの感想・評価

-
思ったよりも温かい視線で見守れず、最後は笑ってしまった。ただ、笑ってしまうくらいなので、憎たらしいというほどでもない。その塩梅が絶妙だった。
missu

missuの感想・評価

4.0
2年ほど前に見た映画だけど、未だに鮮明に思い出せるストーリー。描写。そうゆうのって、なかなか無くて、貴重な作品。

子供の情熱、浅はかで危なっかしい行動や、強さ。何でもないストーリーなんだけど、印象に残る映画だった。

最後、そして、あれから、あの少年はどうなったんだろうか。
またまたキアロスタミ。

初期作故か?今回は「小津風味」も余り感じず、ちょっと健気さとか応援したくなる様な気持ちにはなれなかったかなぁ…😅

運の悪さとイージーミスもあるけれど「悪銭身に付かず」って事で、ラストはしょうがないよね~😁

帰ったら主人公がどんな目に合うのか、考えるだけでもゾッとするなぁ~…😓
サッカーに夢中な少年の冒険譚を描いたアッバス・キアロスタミ監督の長編処女作。

出演者は素人を起用し、一つの目的の為に駆けずり回る少年をカメラは追いかけるが、長回しのロングショットや入れ子構造はない。

少年ガッセムは宿題もせずサッカーに夢中。洗濯している母の後ろからコッソリと家を抜け出す少年は、サザエの目を盗んで野球に行くカツオのようだ。

授業はサボり、嘘をつき、親の金を盗む問題児。テヘランで開催されるサッカーの試合を観戦したい彼は、あの手この手で金をかき集める。写真撮影で見せた子供たちの笑顔がたまらなく良かった。

子供の頃を思い出すと、小遣いでは買えない絶望的な物が多かったが、ガッセムのように大胆不敵にはなれなかった。

悪知恵と度胸と根性で金を集め、少年はバスに乗り、トラベラーとなる。

小さな冒険者は、大人にも怖めず臆せず目的に向かって突き進む。その姿は可笑しくもあり切なくもある。

旅路の果てに少年が目にした光景はあまりにも残酷だ。しかし、この結末はハッピー・エンドに思える。悪事を働いて全てがうまくいっちゃうと味を占める。

少年の未来が悪へと進まないように、キアロスタミは愛を込めて♦️罰♦️を与えたような結末だった。
悪ガキだ。母親のつけているブレスレットにまで、目がいって、それを売ってテヘラン行きの費用にしようと。父親が母親にあげたお金までとって、取らないと言う。手に何度も鞭を打たれても嘘を突き通す。壊れたカメラで写真を撮ってあげると言って小銭を稼ぐ。悪ガキ、ガセン(Hassan Darabi)の友達はモラルがあって、困った顔して、ガセンを見つめる。

こんな悪ガキが昔いたような気がする。しかし、この成長期に悪ガキでも、まともな人間になっていくんだよね。このゆっくりとした人間成長の過程がみられる社会がイランだけではなく、日本にもあった。善悪を知らない子供でも、家族が教えられなくても、学校が、社会、宗教が教えて、悪ガキがそうでなくなっていく。これこそが、辛辣や歓喜をまなべる人間成長過程なんだけど。


今ならきっと、ガセンの数々の行為が警察沙汰になってしまうかも。
社会があまりにも早く動きすぎるし、寛容性を失って白黒つけたがるから。
このガキは現代社会から見ると、『将来犯罪者になるね』となると。でも、そこに街角の老人が出てきて、『許してやれよ』と。そして、老人が悪ガキに善悪を諭す。失敗や間違いは人生の終わりでなく、人生のはじまりだという概念を与えられる人がいる。

いやいや、それにしてもこのガキはよくも次次と悪知恵が働くし動き回る。好奇心の塊で感心した。イランのガセンの住んでいるマレイヤーMalayer からテヘランまでバスの中で一睡もしてなかったようだった。球場に入るまで悪戦苦闘でも、その後、
大人の真似してちょっと横になったが、うっかり長寝してしまった。夢に、自分のしたことの因果応報が出てくる。この監督、キアロスタミは私を飽きさせない。最高のシーンだね。そして、試合はすでに、、、、、、
こんな悪ガキが大人になりながら、善悪を学んでいく。この悪ガキが気に入った。


千九百七十四年の映画で、シャーの時代だったから、ホメイニの時代と違ってモスリム 色が強くない。人々の服装でもわかると思う。モスリム 教は善悪がはっきりしている宗教で、学校でも教義が中心だが、シャーの時代は科学の授業で心臓の働きを勉強しているんだなと。このシーンと校長先生がガセンの掌に鞭打ちして、ガセンがお金はお金をとっていないと叫んでるシーンの兼ね合いで監督の裁量がうかがえる。科学的な心臓の働きと、ガセンの心の問題が、血液を送り出したり取り入れたりしている音に、ムチを打つ音/受ける動揺が重なり合っていると思う。

蛇足
キアロスタミ監督の作品は以前に9作品ぐらいを観ているが、そのほとんどはここにレビューを書く前のことである。かれの作品をもう一度何作か観てみたい。彼ほど、ダンディーな良い意味での静かな物腰でゆっくりと話してくれる監督をしらない。軽い冗談も交えるし、インタビューした人の気持ちを理解して、良い聞き手になって答える人だ。映画の脚本だけの会話より、全体がかもしだす雰囲気の中で、言いたいことを伝える。
「友だちのうちはどこ?」のアハマッド少年も必死のパッチだったけど、今作のガッセム少年も目的は大きく違えど必死のパッチ。欲望が持つエネルギーは計り知れない。よくもまぁ頭が回ること!ラストはイヤ〜な予感的中。

キアロスタミ監督の人間を人間らしく撮るスタンスがとても好き。とりわけ子どもの本質の切り取り方は比類がなく見とれてしまう。悪知恵で学校の友達たちを写真に撮りまくるシーンではニヤニヤが暴走!可愛いっ♡
Toshiking

Toshikingの感想・評価

3.9
初アッバス・キアロスタミ

テヘランでサッカーを観たいから旅費を悪賢く集めるというシンプルなストーリー、面白かった

頭が弱いのか賢いのかよく分からない少年が良く描かれていたと思う

でもなんでこんな儚い感じなんだろうか笑
サッカーを観戦するべく親からお金を盗み、空のカメラで写真を撮ったふりをして友達からお金をとったり、共同で使っているゴールネットを売ったりする子供。

ポートレートシーンがいい。、
冒頭で両親の金をパクって体罰を受けるところから破滅的なオチを想起させられるんだけど、カメラ撮影のフリして金稼ぐとこからそれが確信に変わる。

ラストの締め方も最高。転売ヤーは死すべし
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