Akiramovie

愛の渇きのAkiramovieのレビュー・感想・評価

愛の渇き(1967年製作の映画)
4.1
上映前に主演女優の浅丘ルリ子女史と映画誌編集者との”トークショー"が。
84歳の日活女優の お嬢の貫禄 と 最前列の真ん中の客席で見た 刻まれた深い皺。

一転、作品が始まり 26歳の残酷なまでの妖艶な未亡人の肌。
彼女の永遠の銀幕での存在に酔いしれました。

当時、原作者 三島由紀夫は、彼女を絶賛したという、三島作品のシナリオとキャステイングによる名作だと思う。

園丁の使用人 三郎を演じる"石立鉄男"の若さ、既に後の作品に共通する 義父を演じる"中村 伸郎"の老齢さが印象的。

主人公が梅田阪急デパートに買い物に出かける 阪急宝塚線の豊中駅と曽根駅との間の駅が、岡町駅でなく "服部霊園"駅なのは原作か作った駅名か。

駅に向かうコンクリートの擁壁の間の坂道は、当時として田園都市の印象なのか。

裕福な一族に運転手のいないこと や 家族と同じテーブルで同じ料理を食す使用人 三郎。がこと など。
雨の中を坂道を主人公達が歩くシーンや家族の食事中の会話に参加させるシーンのための映画だけの設定なのでしょうか。

有楽町 I’M A SHOW 2024/5/14
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