まひろ

オール・ザ・キングスメンのまひろのネタバレレビュー・内容・結末

オール・ザ・キングスメン(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1949年版を先に観たので諸々比較になってしまうのですが、元は淡々と終幕に向かっていく過程を追う感じで静かな暴力に満ち溢れていたが、こちらはだいぶ叙情的になっている印象を覚えた。
主人公の記者の気持ちにひたすらに寄り添った内容になっているからだと思う。
(個人的には凝縮されている分1949年版の方が好みではある)

彼は当事者ではあるが、傍観者に過ぎないことを徹底して描いてるの良きですね…
彼の想い出は哀しく、物語の結果に複雑に絡み合ってはいるが、本人は何も回避できないのである…良い

終始ジュード・ロウが美しすぎてちょっと意味がわからないくらい良かった。ジュード・ロウの映画だこれ


それにしても素朴な優しさを持っていた友人が手段を選ばなくなり、豹変するのを側で見ているのは辛いというか悔しい。
時代に飲まれていった人たちのお話。
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