へちまびと

トイ・ストーリー3のへちまびとのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)
4.8
シリーズで一番面白い。

劇場で見て泣き、DVDで見て泣き、テレビで見ても毎回泣いている。

1は嫉妬、2は虚栄心、そして3は別離と、話ごとにテーマがあったが、3で面白さの頂点を極めた感がある。

過去作で作られた関係性を大切にしながら回を重ね、旧作以来のキャラクターも、新規のキャラクターも、皆愛着を持って描かれている。

今作最大の悪役ロッツォも純粋な悪としては描かれておらず、寂しさを拗らせた気の毒なぬいぐるみとして描かれているし、その相棒ビッグベビーに至っては唯一の台詞が「ママ」だ。泣かせる。

面白い映画の鉄則「主人公が考え得る限りのピンチに遭う」という条件もしっかりクリアした上で、ここまで完璧なラストはないだろうという美しい着地のさせ方も見事だ。

トイストーリーに限らず、おもちゃが主人公の映画でやれることはこの一本で全てやり切ったと言っても過言ではない。

全年齢対象に激推しの作品。勿論1、2と順番に見よう!