いわやん

ぼんちのいわやんのレビュー・感想・評価

ぼんち(1960年製作の映画)
4.3
市川崑監督
市川雷蔵主演

大正位から昭和の戦後までの、大阪の船場で足袋の商いで5代続く豪商の、若ぼんの物語。

関西では、「ぼんち」とは、若旦那とか器の大きい坊っちゃんと言われてる。

この作品は、まさに器の大きい坊っちゃんで、若い頃から女性遊びに走り、あちらこちらに子供が出来て。
それも、実家の祖母と母親に対する反骨心の表れにも感じます。

大東亜戦争の空襲で、船場が丸焼けになって蔵のみ焼け残った辺りのドラマは、この作品の素晴らしさが出てます!

大映作品で、市川崑なので画面のセンスが素晴らしく、
当時の女優のスターが勢ぞろい。
若尾文子、中村玉緒、草笛光子、越路吹雪、山田五十鈴、京マチ子

ともかく、この作品の市川雷蔵は殺気とか妖気は無く、人情味溢れる素晴らしい若旦那を演じてます。
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