どうしていいか分からない。
絶望の中から生きる力を見つける物語。
「何なんだこれ」。終盤の倍賞美津子の振る舞いに予期しない感情がドッとこみ上げた。かなりうろたえた。すごいよ、この映画。
相手に投げつける。一方的に投げつける。でも相手から投げられるものは受け止めようとしない。投げられていることに気付いてもいなかったりする。
そんなのばっかり。いつからそんな風になってしまったのだろう。
社会で起こっていることも、自分の身の回りも、自分自身も。
投げつけられる前に、取りに行けたらいいのにね。
木村多江が日本画集を見るシーンが好き。とても大切な瞬間。