勝五郎

沈丁花の勝五郎のレビュー・感想・評価

沈丁花(1966年製作の映画)
5.0
菊子・梅子・さくら・あやめ…ホントに綺麗に咲いた四姉妹である。
私のレヴューをご覧になった事のある方なら私が長女と三女にメロメロである事はご存じであろう…そんな事はどうでもよろしい(笑)
この四姉妹「阿修羅のごとく」の四姉妹とは同じ四姉妹なれどその物語において全く違った四姉妹なのである(なんじゃこりゃ? 笑)

豪華キャストの楽しく安心して、それでも少しハラハラしながら観られる素敵な映画なのだ。

「そんなにお酒呑んでトマトみたいな顔して…」

「年中風呂の中で屁してる様な顔…」

ホワホワと楽しい、おそらく現代の映画には出てこない様な台詞の数々ね!

高島忠夫・小泉博・佐藤充…そして三木のり平!求婚者も役者揃いである。

沈丁花が香ってくる様なラストシーンはもちろん素敵なのだけど、私が特に印象に残ったシーンは、四姉妹の母(杉村春子)が娘の嫁入りを案じ、ひとり二本の徳利に残ったお酒を自分の御飯茶碗にあけて呑み「はぁ〜っ」とため息をつくところね!あれいいわぁ。
勝五郎

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