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パンダコパンダのssr701のレビュー・感想・評価

パンダコパンダ(1972年製作の映画)
3.8
見放題終了が近いということで見てみました

おさげ少女のミミちゃんが激しくパンチラしている
画像が目についたからではありません
…絶対に違うんだからね!

ミミちゃんはおばあちゃんと二人で暮らしてるようですが
おばあちゃんが法事で出かけることになり
「学校があるから」という理由でミミちゃんは
しばらくひとり暮らしになるようです
…早速ちょっと引っかかるものがありますが…
まあ視聴続行です

電車に乗ったおばあちゃんとの別れ際
ミミちゃんは心配をかけまいと
「私のことなら大丈夫よ!ほら!」
とパンチラどころかおなかまでめくりあがる逆立ちをして
元気な姿をみせるのでした
おばあちゃんは余計に心配しただろうなあ…

この時おばあちゃん側の視点だと
ミミちゃんの背中とお尻が見えるかたちになるわけですが
駅員のほうから見た視点のおなか丸出しの映像のほうが
長く映ったのは監督のこだわりなのでしょうか…

話が始まるとパンチラが拝めるどころかパンモロ状態で
もう出しまくりというか出しっぱなしみたいなもんです
日曜夕方の国民的アニメのあの子と同じまたはそれ以上です
石立鉄男と柳沢慎吾でおなじみの「お前はどこのワカメじゃ?」
という謎の問いかけはここで使うのが正しいのかもしれません
ミミちゃんはえらいねえ…と八百屋のおじさんは感心していますが
ミミちゃんはエロいねえ…と関心を抱く日が来るのではないかと
危惧してしまいます
世の中にはいやらしいことばっかり考えている
悪い奴がいるのです
なんか長文でおかしなこと書いたりするキチガイも
きっと犯罪者予備軍ですから気を付けてもらいたいものです

…それはさておきです
ミミちゃんの一人暮らしが始まるわけですが
さっそくパンダの親子パパンダとパンちゃんが家にやってきて
奇妙な共同生活へと移行します

一人暮らしの幼女の家に乗り込んでいって
共同生活を始めるとか
いつのまにかボクの脳内から願望を吸い取って
盗作したのではないかとうろたえてしまいますが
まあとにかく視聴続行です


ミミちゃんはおばあちゃんの言いつけを守ってお手紙を書きます
「パパができました 子供もできました」
おばあちゃんが泡を吹いて卒倒する姿が目に浮かびます


ミミちゃんはアメとムチの子育て方針のようですが
「おしりぺんぺんしますよ!」からの
おでこへのチュッ!と甘々の対応なので
パンちゃんは言うことを聞かず学校についてきて
給食準備室へと侵入して食材や食器を大量にダメにしてしまいます

パンちゃんは追われる身になりますがミミちゃんに助けられ命を救われます
捕まれば食べられてたのではないでしょうか
国語の授業に使われていた題材が「ちびくろさんぼ」だっただけに
そちらへと向かう世界線もあったはずです
そんな作品が放映されていたら中国との関係は悪化したことでしょう
ホッと胸をなでおろした次第です

しかし巡回に来た派出所の警察官がパンダ親子と遭遇!
どうも動物園から逃げ出したと話題になってたそうなのです
こしぬけのおまわりはここは一目散に逃げてしまいますが
改めて一大捕獲作戦が始まり平和だった生活に暗雲が立ち込めます

そんなことも知らずに大縄跳びでキャッキャと遊ぶミミちゃんたちを
近所のガキどもが犬の散歩中に発見!
猛犬が飛び上がって襲いかかってきますが
パパンダが大きく口を開けて発した「ああ~」という
謎の気合で気圧されてしまいます
なんとなく「ドラゴンボール」の世界です

ここは負けじと「銀牙 ー流れ星 銀-」の世界のように
回転しながら飛び掛かって喉笛をかききってほしいところですが
この犬にはそんな能力もないようです

するとこの犬はパンちゃんなら勝てる!と標的を変えます
最低な犬です
そしてバカ犬はなんとパンちゃんの頭部をまるかじりするのです!
急に残酷なシーンが出てきて一瞬ひくものがありますが
どういうわけかパンちゃんの頭部は頑丈らしく 
「痛てぇ…」とつぶやく程度で済みます
少し前のシーンでは鼻先をザリガニに挟まれて
「痛い!」とわめいて走り回っていたのにウソのようです

そしてバカ犬の突進を片手で止めて持ち上げ
飼い主の元まで歩いて行って「返す」と言って投げつけます
これは…「Dr.スランプ」のアラレちゃん?
鳥山明はこの作品から着想を得たに違いありません!
思わぬところで元ネタを発見です!
しかも!しかもです!
パンダコパンダもDr.スランプも
主題歌は水森亜土なのです!
これは偶然とは思えません!

ガキと犬を一蹴してホッとしたのもつかの間
パンちゃんが居なくなってしまいます
大声をあげて「パンちゃ~ん!」と探し回るうちに
捜索隊に取り囲まれます まあそれはそうやろな…

子パンダが行方不明と知って捜索隊は
その捜索を優先して奔走することに…
するとパンちゃんが板切れに乗って
川を優雅に渡っているところを発見されます
しかしその先には水門の滝があるということで
一同大慌てで追いかけます

パンちゃん的には水門を見ても
「ほよよ?」と思う程度だろうし
渦巻く滝つぼに落ちたところで
ぐるぐる回りながら「うっほほーい!」と喜んで
結果的には「ほいっ!」とか言って
簡単に脱出できそうな気もしますが
まあそこそこの緊迫感があります

おまわりどもが水門のバルブを回そうとするも
さび付いて回りません
するとミミちゃんは危険を顧みずに
川へと飛び込み助けに行ってしまいます
服を着て水に飛び込むことの危険性を知らないのでしょうか
もし飛び込むなら服は脱ぎ捨ててですね…
い…いや安全性の話をしてるのであってですね…

なんとなく連行されそうな気がしたので
とりあえず深呼吸して お花を摘みに行ってきます


ミミちゃんも激流の中 パンちゃんを抱えながら片手で
しがみつくという超人的なちからを発揮します
ここはジャンプ漫画というより「未来少年コナン」ぽいですね
「日本一つよい女の子。」という本作のキャッチコピーは
ここにかかってるんでしょうか?
パンちゃんのほうが「つおい」と思うのですが…

錆びたバルブはパパンダの怪力で締められて
危機を脱するのでした… バルブが折れなくてよかったです
助かった喜びで捜索隊も川に飛び込んでバンザーイです
めでたしめでたし…

動物園に帰ることを拒んでいたパパンダですが
家から動物園に通うことで
丸く収まったようです
パパは出社するものですよ!と最初にフリがあったのですが
これがほっこりのオチにつながったわけですね(←いまさら真面目に解説されても)

しかしおばあちゃんは心配してないのでしょうか
即通報するべきだと思うのですが…


余談
誰にでもパンツ見せまくりの
淫乱…いや天真爛漫なミミちゃんなのですが
なぜか警察と一緒にいるシーンの時だけ
その露出がグッと減るのが不思議でした
幼いながらに警察への危機感や不信感があるのでしょうか…?

警察から
「泥棒に入られたらどうするの?」と心配されても
「あら素敵だわ!まだ泥棒を見たことないもん!」と
嬉しそうでしたし 警察よりも泥棒に安心感を覚えてるなんて
警察官ってヤバイやつだらけだぞと
ミミちゃんは見抜いていたのかもしれません

そう思うとミミちゃんのそのまっすぐな目を直視できなくなるボクなのでした
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