大富豪の娘が父の気を引くために始めた偽装誘拐は大詰めに差し掛かり自らトランクに入った時、たまたまタイミング悪く高級車を狙う自動車泥棒に盗まれたものだから、さぁ大変！ と始まる本作は、設定というかアイデアは輝いているし、ヤンチャの似合う主演二人 = アリシア・シルヴァーストーン × ベニチオ・デル・トロはセクシーだけど、実際見てみると犯罪コメディとしてもロマコメおしても弱い。それも男女逃避行モノは同時代90年代のタランティーノ脚本作品(『トゥルー・ロマンス』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』)はじめ良作名作も多いから、まさしく余計な荷物。アリシア・シルヴァーストーンといったらやっぱり『クルーレス』のときがピークであり映画史見渡してもトップ・オブ・トップスだと思うけど、本作でも相当かわいく美しい。この二人がまだ若い役をやっていた頃だから、もちろん"おじさん"役クリストファー・ウォーケンもまっだまだキレキレかつ強そうで格好良い。しっかりと裏社会で暗躍するフィクサー感ある。あと男性陣二人とも茶髪って感じ。
What a view! 君が
