ピロシキNo10

こねこのピロシキNo10のレビュー・感想・評価

こねこ(1996年製作の映画)
4.0
どう見てもソビエト時代の80年後半風。 

音楽なんて、もういつの時代の映画だかわからん勢いがあって力が抜ける。
予告編をみて、古い映画と思い込んでいた。

どっこい、制作は96年。
ノスタルジックな作り込みにしては、ずいぶん手が込んでるな。
ロシア流昭和の香り!

ソビエト崩壊後、熱帯魚、コカコーラ等の外来文化が押し寄せたロシアでのお話。

まるでメッセージのように、西側の商標が、目に飛び込む。 
せちがらい世の中の到来なんだな、と。

こねこちゃんの冒険ではあるが、
ねこ使いのおっさん(本物!)と、
ネコ軍団が本当の主役かも。

芸達者のジンジン(ネコ)が
ショボくて、かわいい。

何から何まで想定外の攻めに終始頬が緩みっぱなし。

ナゾの中毒性があるよ。