ひでG

コミック雑誌なんかいらない!のひでGのレビュー・感想・評価

4.0
俳優さんの以外の方が、眩いばかりの光を放ち、ブロをも圧倒する素晴らしい演技を見せてくれることがある。

「どついたるねん」の赤井英和がよい例。

そのキャラを最大限に生かし、演技なのか地なのかわからないくらいの迫力で魅了してくれる。

本作の内田裕也もまさにそう。
彼最大にして、唯一の代表作。

圧倒的な存在感に思わず、仰け反ってしまう。

オー!ロックン・ロール!
シェギナベイビー!

彼が演じるのは、芸能リポーター。
「恐縮です」の決め台詞を吐きながら、
どんどん突撃取材していく。
全然恐縮なんかしてない、っていうか何考えてるか分かんないところが、面白くもあり、怖くもあり、

当時の生々しい事件の再現シーンが出て来るが、ビートたけしの殺人者シーンはにりの迫力だった。

随分前に観たので、細部は忘れてしまってるのだが、立場が逆転した後も、内田裕也の表情はあまり変わらなかった印象がある。

つい最近まで、オンナ問題で、妻?樹木希林にたしなめられる、「カッコイイお姿」をみせてくれていた裕也さん。

その魅力を長編第1作目にして引き出した滝田洋二郎!

タケシをはじめ原田芳雄ら名優、鶴太郎、おニャン子ら当時の人気者も出ている賑やかな、派手な、それでいて、哀しく、でも、パワーもある映画でした。
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