Toineの感想文

ファニーゲームのToineの感想文のレビュー・感想・評価

ファニーゲーム(1997年製作の映画)
4.5
【さりげなく声で参加していた日本人】
まずは冒頭のクラシック音楽から突然切り替わるジョン・ゾーンさんのユニットNaked Cityの曲、"Bonehead"。
この曲でボーカルをつとめた山塚アイさん(BOREDOMS)の絶叫を聴いて、これは間違いなく良作だと思いました。

ハネケ監督、選曲の趣味も良すぎじゃないですかー!!
無駄にテンション上がってしまいましたよー!

同監督の「ベニーズ・ビデオ」のベニーくんが数年の時を経てファニーゲームをやらかします(違う)

カメラ目線で視聴者に問いかけるシーンは鳥肌立ちました…

静かに、そしてくどい、相変わらずのハネケ監督の映像の攻撃力に体力をすり減らしながら鑑賞いたしました。

やはりこの世で1番怖いのは人間だ!
だってこういう犯罪って実際に起こりそうなんだもの!

淡々と続くのに中だるみせずに見続けられます。それだけ作り込みが素晴らしいって事ですよね。
最後の最後まで救いが無い物語。
非常に私の好みです。

そして個人的には、山塚アイさんめちゃくちゃおすすめですよ!