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しあわせの雨傘のharuのレビュー・感想・評価

しあわせの雨傘(2010年製作の映画)
3.5
復讐の先取り。

社長夫人としてブルジョワ生活を送るスザンヌは、病気の夫に代わり、急遽社長(代理)となる。当然お飾り社長かと思いきや、スザンヌは意外な手腕を発揮し、ボロボロだった会社の経営は回復。スザンヌ自身も生き生きと働いていたところに、元気になった夫が帰ってきた…!

タイトルからほのぼの系かと思いきや、「良妻賢母」なカトリーヌ・ドヌーヴが、優雅に毒を吐くコメディ。「復讐の先取り」はめっちゃ笑いました。さすが大スター!遥か昔から仕込みは万全でした。
専業主婦のスザンヌは、夫に浮気され、愛人にマウント取られても気づかない、生粋のお嬢様。そんな彼女は、娘に「ママのようにはなりたくない」と言われてしまい、ショックを受けます。ところが実は経営者として才能があったスザンヌは、社長に転身すると従業員の心をガッチリ掴み、会社は順調に成長していく。彼女は「何も知らないお嬢様」ではなかったのです。
最初みんなにバカにされていたスザンヌが、猛スピードで誰も届かないところまで飛び去っていく姿がとても爽快。カトリーヌ・ドヌーヴは、やっぱり歳を重ねても美人です。
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