龍生

機動警察パトレイバー THE MOVIEの龍生のレビュー・感想・評価

4.0
漫画版は読んだ時あるが映画版は初見。

パトレイバーの基本設定を知らなくても一応キャラの説明などは本編中でしてくれてるのでここから観てもそれなりには分かる、けど知っているとより分かりやすいのでアニメ版なり漫画版を見ているに越したことはない。

が、むしろ映画版パトレイバーに関しては言えば、パソコンの知識0だとそっちの方が致命的に話分からんと思う。
パトレイバー自体はパソコンの知識なくても問題はない。あくまでこの映画に関してだけ。

ストーリーとしては一定の状況下で暴走するように仕込んだコンピュータウィルスをレイバーに仕込んで暴走させるっていう、まあここまで聞けばウィルス使ってコンピュータを暴走させてパニックにするとかありがちな内容に聞こえるかもしれないが、よく考えてほしい。

この作品1989年に作ってるのよ!

当時はインターネットはおろかパソコンなんて一部のマニア以外には普及すらしていない時代に作られてるって事。
作中データを保存するディスクが登場するんだが、あれってMD(ミニディスク)を大きくした様なデザインで最初はMO(光磁気ディスク)かとも思ったけど、よく考えてみれば当時の記憶媒体なんてフロッピーディスク、しかも12インチのバカでかいペラッペラの奴だったはず!
そんな時代にあのデザインの記憶媒体登場させてるって中々に凄いと思う。
(ちなみに今はMDもMOも絶滅😔)

しかしこれって当時観た人は理解出来たんだろうか?今普通にネットやパソコン知ってるから特に違和感なく見られるけど俺が当時観てたらさっぱり意味不明!って感じの感想で終わってる自信あるわ。

当時見たけどさっぱり分からずそのまま見返すこともなく今に至ってる人にこそ改めて見てほしいと思う。

キャラクターに関して、特に泉だが、アニメ版や漫画版に比べて、会話シーンやちょっとした所でほうれい線が入る演出があるので微妙に可愛くない。

空港のシーンで突如現れる香貫花だが、何の説明もなく特車二課に入って戦ってるので知らない人からしたら「お前誰だよ!」感は否めない。
ちなみに漫画版派の俺から観ても「お前誰だよ!」ってなる。
一応漫画でも登場するが、役回りも違うし登場もずっと後だから特に香貫花の印象がない。

パトレイバー自体を見た事ない人は篠原游馬が主人公だと勘違いするかもわからんが、基本的にレイバーのパイロット泉野明(いずみ のあ)が主人公です。

が、エンドロールのキャストで最初に篠原遊馬の名前がクレジットされるので、この映画に関しては遊馬が主人公って扱いになっている。

余談だが、Zガンダムのエンドロールで疑いようのないレベルで主人公のはずのカミーユより先にシャア・アズナブルの名前がクレジットされてるので、最初に名前出るキャラが主人公とは限らないって事もある。
(第一話でまだクワトロ・バジーナとしか名乗っていない謎の人物の正体をエンドロールのキャストでシャア・アズナブル表記で壮大にネタバレかますっていうオマケ付きだ)
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