アンリ・ドカエ撮影
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メルヴィル監督4作目
冒頭…『ブッダが赤いチョークで輪を描こうと言った…人はそれと知らずに必ず巡り合う…たとえ互いの身に何が起こり、どのような道を辿ろうとも…必ず赤い輪の中で結ばれ出会う…』
原題は « Le cercle rouge » (赤い輪)…ビリヤード場でスティックの先に赤いチョークで輪を描くシーンは象徴的…。
出所したばかりのコレイ(アラン・ドロン)
逃亡犯ヴォジェル(J.M. ヴォロンテ)
元警官で射撃の名手ジャンセン(イヴ・モンタン)
3人を追う警視マッティ(ブールヴィル)
ショーパブ経営者で警察のいぬになったサンティ
(フランソワ・ペリエ)
運命の糸で手繰り寄せられた5人の男たち…。
メルヴィルブルーの乾いた冷たいドカエの映像がスタイリッシュ…圧倒的なセリフの少なさでこの空気感や場の雰囲気の描写を読み取らせる手法も見事です…主張し過ぎないジャズのBGMも良き…。
吉川三国志も面白いが、北方三国志の方がより好きなハードボイルド好きな私にとっては、ちょっぴりクサい男のロマンが堪りません…。
ただ今作、ドロンもいいけど、イヴ・モンタン♪ アル中の廃人から一転、強盗計画のランデヴーに向かう時のカッコ良さ…蝶ネクタイにトレンチコート…彼でなければ似合いません…そしてバンデラスかよ〰︎と思わせる銃の入ったギターケース…。
その中から取り出した銃と三脚…防犯装置解除の鍵穴目がけて三脚に銃をセットするものの……最終的には銃を手に持ち、見事な腕前…三脚は?? と思ったけれど、それが彼のプライド…。
そして20分以上にも及ぶ完全無言の強盗シーン…あまりの緊張感に力が入ります…コレイとヴォジェルの屋根伝いに移動するシルエットも夜空のコントラストで映えます…。
コレイ、ヴォジェル、ジャンセンの3人は宝石強盗を成し遂げるられるのでしょうか…??
〜〜〜⚠︎以下ネタバレ含みます⚠︎〜〜〜
無事3人は強盗に成功…盗んだ宝石をお金に替える為故買商に会う約束を取り付けます…。
しかしその場にやってきたのは故買商を装ったマッティ警視でした…。
それに気づいたヴォジェルはコレイに…
« Corey, prends le sac et cours le faire! »
コレイ、ブツを持って逃げろ!
するとマッティ警視は…
« Pourquoi ne pas lui dire qui je suis? »
何故、私の正体を彼に言わないのだ?
ヴォジェル…
« Il ne serait pas parti autrement. »
言えば、お前は死んでたぜ
おお〰︎!! なんて男のメンタル美学…ෆ*
thanks to; HKさ〰︎ん*✲゚*。⋆♡ོ