メルヴィルらしい青の色調の画面と限られたセリフと音楽のみで語られる演出はやはり絶品。本作は犯罪映画でありながら逃亡劇、群像劇、さらにはロードムービー的な要素も兼ね備える。あらゆるジャンルの映画の交差…
>>続きを読むハリウッドの職人監督であれば90分で撮り切る題材をこれだけ時間をかけて撮っているのだから、当然緩慢な作品に仕上がっているはずだが、にもかかわらず無駄がなくタイトに感じられるのがすごい。
ゆっくり進行…
原題の「Le Cercle rouge」はラーマ・クリシュナの言葉による。「運命の赤い輪」の中に出会うべき人には出会うといったほどの意味。ジャン・マリア・ヴォロンテが列車での護送中に脱走し、アラン・…
>>続きを読む相変わらず青みがかった画がかっこいい。逃亡した男を探すために一列に並ぶ警官隊、そして犬。男がブリーフ一丁になり、川を渡る。ここで丸めた服を投げて、結構な飛距離なのも面白いんだけど、全体的にルーズで間…
>>続きを読む今年(2016年)になって、『やくざと憲法』『龍三と七人の子分たち』『仁義』と全く異なる”やくざ物”を鑑賞している。ドキュメンタリーとでは比較の対象にはならないが、『サムライ』はじめ『ギャング』『い…
>>続きを読むUnextの短縮版
夜のマルセイユ、車の走行音→電車の走行音→男2人の足音
鍵穴のぞき
ビリヤード台俯瞰ショット、青白い色味
電話線切る
林道脇でピンチを救う「振り向くな手を挙げろ」→拳銃パス
血…
「仁義」におけるアラン・ドロンとジャン・マリア・ボロンテの結びつきかたは、最も男らしい男の心情的連帯の典型なのだと思う。
この二人は、ただの一言も自分の気持ちを説明するような言葉はしゃべらない。
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