三四郎

帰郷の三四郎のレビュー・感想・評価

帰郷(1964年製作の映画)
3.3
キャストがなんとも豪華。
ストーリーは深くもなんともないのだが、豪華キャストのおかげで、なんだかえらく重厚に仕上がっている。

キューバ革命に身を投じた父親を憂いのある森雅之。実の父を知らずに育った娘を清らかな吉永小百合。大学教授と再婚し娘を育てた母親を妖艶な高峰三枝子。
父と娘の物語だけれど、是非、森雅之と高峰三枝子のシーンを作って欲しかった。
あまりにダンディな森雅之が、しかも死んだと思っていたにもかかわらず生きて目の前に現れちゃ、大学教授の父親は、嫌でも自分と比べて惨めになり、妻や娘に当たるよな…。
最後に高峰三枝子に泣かれたら、辛いよな。だんだん大学教授も可哀想になってきた。

高峰三枝子みたいな美しい人、現代にはいないよな…。
三四郎

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