Yuto

十二人の怒れる男のYutoのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.7
反面教師的な一面を持ち合わせる映画だったね。

民主主義の良いところも危ういところもよく描かれていたんじゃないかな。どんなに強い根拠や主義、主張をもっていても、何も考えず周りに流される一票と同じものとしてカウントされる。しかし、どんな人にでも救いはあると同時に、主張の強さでいくらでもひっくり返るのいうこと。
同じようなおっさんばっかなのはその間接民主制の一制度としてどうなのという感じでもあるが、移民の人がいたりして、裁く対象がスラム育ちの子供っていうだけで、当時としては一つの進歩だったのであろう。

偏見や固定観念や自身の人生観のみで判断することがいかに危険を伴うことかを明言して、考えや考え方をアップデートすることは非常に難しいがいかに大切かを表現していると感じました。
会議って難しい
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