よしヨッシー

十二人の怒れる男のよしヨッシーのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.4
内容の濃い密室劇。

会話が主体ですが、ここまで没頭できるとは。俳優達の情熱ある演技とそれぞれの人物の特徴が現れているのが面白い。考え方や言葉のセレクト、服装、全てがキャラを作ってます。

話の内容はかなり考え深いもの。偏見が如何に思考や事実を歪めてしまうのか。一つ一つ検証していくことがどれほど大切か。

それぞれの意見の変わり方を含めて観察すると人間の本質を見ているようで、ますます没頭してしまいました。

心理学的であり、まるで実験を見ている感覚となるともに名作を観た気分です。