よしヨッシー

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのよしヨッシーのレビュー・感想・評価

4.7
まさに資本主義世界で狂う人間達を観ている。

とにかくじわじわ狂気が伝わってくるえげつない映画。音楽も演技もレベルが高く、没頭してしまいました。気に入った点をまとめてみます。

ダニエルデルルイス圧巻の演技
とにかく圧倒期なカリスマ性がすごい。石油に取り憑かれ、狂いゆく様は凄まじかったです。特に、人間不信になっていく道程。声の抑揚のみならず、ラストのような悪魔的なところも良かったです。

音楽の不気味さ
バイオリンで表現されている不気味な音、低音がこの映画の暗さ、闇の強さを表していて、深みがありました。

他にもポールダノの狂い様やストーリーの内容も個人的にかなり好きです。金に支配され、本能のまま制御できていない人間達はまさに今の世を観ているよう。ラストの血もタイトルを裏切らない形で大満足です。