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十二人の怒れる男のSSのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

ワンシチュエーション物の映画で初めて面白いと思えた最高の作品でした。
事件に関わる映像や被疑者、証言人なども一切作中で映されないのに面白いのが素晴らしかったです。最初のお互いを知らない男達の掛け合いがリアルそのもので、始終十二人が個性を出しながら話しまくるシーンも圧倒され、どれだけ詳しく台本化されているのだろうと疑問に思うほど圧倒されました!論理的に話が進み少しずつ無罪側に傾き出す展開は王道で面白く、有罪が無罪か最後まで明かされない演出も巧みなものでした。ラストシーンもあれだけ濃密な会話劇を繰り広げた男達が互いの名前も知らなかったという演出が最高でした!裁判員制度の問題や偏見だけで、又は他の人の意見に合わせることの危険性もメッセージとして描かれており、日本人の心に特に深く刺さるものではないかと感じました。
会話だけでこれだけ集中して楽しんで見れる映画があるのか、と知らされた傑作でした!
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