オトゥー

十二人の怒れる男のオトゥーのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画の大半の場面が同じ狭い部屋の中で繰り広げられるのに飽きさせられない、すごい映画だった。
最初は世間話などをして互いの距離感を探るようにしていた男たちが、議論が白熱してくるにつれてタイトルの通り怒り、声を荒げていくのが面白く、迫力があった。
途中までは飄々とした態度を取っていた広告業の男が終盤には自分の判断に自信が持てなくなっていたりする一方、初めは怯えていたような声の高い男が終盤には毅然とした態度で自らの判断を信じていたりと、議論を通してそれぞれの男の本質のようなものが見えてくるのも巧みな作りだと思った。

DVDのケースにレンタル開始:2001年と書いてあったので2001年制作の映画だと思って見ていたのだが、実際は1959年の映画だったらしい。それほど最近に作られたと言われても違和感のないくらい洗練された映画だった。
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