小学生の時にこの作品に出会ってから、僕の映画人生は始まった。よくよく考えてみて、この作品でそんなに大爆笑するシーンがあっただろうか。しかし、見終わって頭の中を占める言葉は、ただただ「面白い‼︎」の一言だった。面白くて、ゾッとして、主人公はダサいのにカッコよくて、ユルくてノリノリで、熱くてクールで。一歩間違えれば収拾のつかない荒唐無稽な話になるものを、それら全てを見事に一本の線上で成立させてしまった、類い稀な作品。このユーモア感覚は、まずお目にかかれない。CGが発展した今ではショボい特殊効果も、アナログ感があっていい。レイ・パーカーJr.の歌うテーマ曲、画面全てをかっさらうマシュマロマン、全部が最高。飽きるまで遊び相手になってくれた友達です。
