女

昨日・今日・明日の女のレビュー・感想・評価

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)
3.6
この監督・俳優の作品ではこれで3作目。非常に観やすい、愉快なイタリアンコメディです。

本作は3つの短いお話で成り立っていて、内訳としてはナポリ(50分)・ミラノ(30分)・ローマ(30分強)。私が一番好きなのはナポリが舞台の作品、かな。
「刑務所に入るくらいならずっと妊産じょく婦になってやらぁ」と、有難いことにポンポン身籠って子どもを産み続ける、めっちゃ威勢のいい母親の話(ざっくり)。ソフィアローレンは貧しくて貪欲な女の役が映えますねぇ。結構すごい役なんですけどね…笑
テンポの良さと美女美男子の可愛いやりとりに、最後まで飽きずに観ることができました。

あと画が特別美しいわけではないのだけれど、街の様子が心地よい。くすんだ街並みすら愛おしい。イタリアに興味を持つ、ある意味旅映画です(『ミッドナイトインパリ』を観るとパリに行きたくなるのと同じ感じ)。
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