太宰治映画化作品のなかではかなりいい。脚本・田中陽造なのは大きそう。
広末涼子は精神不安定な女性役がハマってて、これは発見だった。広末涼子は妙に演技くさい芝居をする様子が元々あまり好きではなかった。が、実際に不安定な女の子で演技くさい話し方をする人もいるなかで、その情緒不安定さの表現として生来のものがマッチしていた。この広末涼子から感じる不安定さは、後の不倫の際の手紙「きもちくしてくれてありがとう」「入ってくれてありがとう」にて証明されることとなった…
いざ心中しようとする際、山の斜面のジメッとした感じがいい。
