今までに観た太宰原作の映画では1番いい。妻を寝取られた男をコキュって言うのね。
退廃的な夫、貧しい家庭、そこから自分の足で立ち上がる女性っていう図式が、敗戦後間もない日本社会の姿と重なる。
男は弱く…
典型的なダメ男と強かな女のお話。
客観的な視点から見れる「映画」として観ていていい気分にはならない作品だが、第三者視点から見て''幸せ''かは別としてこういう人生もあるんだろうな....と思う内容だ…
いつものように原作未読で恐縮なんですけども。
私小説が持つ、卑屈なナルシシズムを渇いた質感で見事に映像化させている感じがあります。
男性性としての神格化された女性像の中で、一番タチ悪く気持ち悪い…
松たか子の言い回しなんかわざとらしいんだよなーと思ってたら、ラストに「人非人でもいいじゃないの、生きてさえすれば」と。これ浅野忠信に向けて言った言葉だけど、自分自身に向けた言葉でもあるんだろうなと考…
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