もこもも

男はつらいよ 奮闘篇のもこもものレビュー・感想・評価

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)
3.8
ちょっと頭の足りない少女・花子への恋心を描いた男はつらいよシリーズ第七作

田中邦衛の存在感が凄すぎる
知的障害の少女がヒロインって
こともあって今までとは異色やった
個人的に可哀想ってのと惨めってので
今までで一番寅さんを見てられへんかった
その不器用な優しさは寅さんの魅力やけどね
さくらの言葉がほんまいつも胸に沁みる

帝国ホテルでお母さんと会った時の
寅さんはみてられへんかったなぁ
そりゃお菊さんが怒るのも分かる
だからこそ櫻がお菊さんに言い過ぎって
怒るところにお菊さん同様胸が熱くなった
やっぱ血が繋がってるだけあって
お母さんと寅さんは似たもの同士やね

交番のやり取り好き
寅さんが帰ってきた時のみんなの
気づかないフリがまじで笑っちゃう
一回入ってフェイントかけたり、
電話で様子見する寅さんが愛らしい
嫉妬なのか過保護なのかは分からへんけど
花子に対する異常な執着がみてられんかった

「俺死んだと思ったか?」
『冗談じゃないわよ』
「死ぬわけねぇよなぁ」

ラストの寅さんとさくらの会話が大好き
「死ぬわけねぇよなぁ」の後の
さくらの安心した笑顔が沁みる
もこもも

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