ちねね

告白のちねねのレビュー・感想・評価

告白(2010年製作の映画)
4.5
父がテレビで観てて私も途中から観たことがあったのでなんとなく内容は覚えていたのですがこんなに細々と大切なシーンがあったとは…これは全部のシーンが大切。あと暗い、ひたすらに暗い。観終わったあと体がずーんと重くなったけど何故か病んだ時に心地いい感覚になるように、観終わった後も不思議な心地よさがあった。日本のああいう映画は独特な雰囲気があってすごく好き。最初の始まり方も好きですしあの娘を殺されて復讐する先生が好きすぎました。ずっと冷静で残酷、でも最後の方泣き叫んでたように、本当は一人でたくさん毎日泣いてるんだなと、ずっと辛いんだなと胸が苦しくなった。登場人物どれも好きで、少年AもBもあの女の子も好きでした。少年Aが血をクラスメイトにつけたりしたシーンはなんかスカッとしました。あの殺人マシーン作ったのは良くないですがね…難しい。人殺したからといっていじめていいわけではないと思うし。でもどう罰を与えたら良いのかもわからない。なんとなく悪役を応援したくなっちゃうので少年Aはすごく好きだしBもお母さんも女の子も殺しちゃうとこ好きでした。最後の方のシーンで時計が逆戻りしてお母さんが爆発に巻き込まれていくシーンは全てが壊れて崩れ去るイメージをすごくよく表現できてるなと思って本当に怖くて恐ろしかった。
子供は何するかわからないし、人も簡単に殺しちゃうので怖いなと思った。誰も救われないし暗いけど無駄に明るくしたりとか気持ち悪い雰囲気がすごく良かった映画。
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